みなさんこんにちは♪「はぴねす子育て栄養学」管理栄養士の磯村です。
「はぴねす子育て栄養学」では、親と子の生活を豊かにし、体の健康も向上させる栄養バランスのとれた食事や知識を専任の管理栄養士よりご紹介しています♪
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毎日しっかり摂りたい「ビタミンB群」
私たちが「元気に過ごすため」に欠かせない栄養素に「ビタミン」があります。
ビタミンはたんぱく質や糖質、脂質のように「エネルギー源」には、ほぼならないものの、それらをエネルギーとして使えるようにするために助ける役割や代謝に関わっているため、なくてはならない栄養素なのです。
今回はその中から神経とも深いかかわりのある「ビタミンB群」について紹介します。
ビタミンの基本
数あるビタミンを、特性で分けると「脂溶性ビタミン」「水溶性ビタミン」の2種類となります。
その名の通り、脂溶性ビタミンは脂(油)に溶けやすいビタミンで、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがここに当てはまります。
脂溶性ビタミンは主に脂肪組織や肝臓に貯蔵され、身体の機能を正常に保つ働きをしていますが、摂りすぎると過剰症を起こすことがあります。※1
水溶性ビタミンは水に溶けやすいビタミンで脂溶性ビタミン以外のビタミン(ビタミンB群やC)がここに当てはまります。
水溶性ビタミンの注意点としては「その時不要な分」は、尿とともに体外に出て行ってしまい、体に溜めておくことができないということ。
体に溜めておくことができないということは、毎日摂り入れる必要があります。
食事から十分にとることができればそれが一番ですが、とくに子どもは好き嫌いや小食などの理由から十分に摂ることができない場合もあります。
その場合は栄養補助食品などの活用も一つのお助けアイテムとして考えてよいでしょう。
「ビタミンB群」とは?
ビタミンB群の中にはビタミンB1、B2,ナイアシン、B6,B12,葉酸、ビオチン、パントテン酸と多くの種類があります。
ビタミンB群は糖質・脂質・たんぱく質(アミノ酸)などの代謝に必要なのはもちろんですが、ナイアシンは心のケアに役立つビタミンとしても注目を浴びています。しかし、働きはそれではありません。
ビタミンB群は神経系にも深くかかわっています。
- 砂糖や油が多く使われているお菓子をよく食べる。
- 集中している時間が長い。
といった人はビタミンB群の消費が激しいため、より積極的に摂り入れる必要があります。
ビタミンB群はチームで働くビタミンともいわれており、何か一つとるのではなく、様々な食材からビタミンB群を摂れるとよりスムーズな働きが期待できます。
「ビタミンB群」はどうすれば摂れる?
ビタミンB群は「摂るのが難しいビタミン」ではありません。
豚肉、カツオ・いわし・鯖などの青魚、レバー、大豆などに多く含まれているため「質のよいたんぱく源」を摂ることで、自然と摂れる栄養素です。
また、野菜にはあまり多く含まれていませんが「糠(ぬか)」にはビタミンB1が含まれています。
そのため野菜をぬか漬けにすることでビタミンB群の補給に役立ちます。
すさまじい集中力があると同時に 不注意な面も多い、忘れ物が多い、疲れやすい、こだわりが強い、音や光など特定の刺激に過敏である などがある場合「ビタミンB群が不足している可能性」もあります。※2
いかがでしたでしょうか。今回は「ビタミンB群」についてのお話しをさせていただきました。
ぜひ、みなさんの普段の食卓の中に「ビタミンB群を含む質の良いたんぱく源」が組み込まれているか、チェックをしてみましょう!
「はぴねす子育て栄養学」では、これからも親と子の生活を豊かにし、体の健康も向上させる栄養バランスのとれたコラム・レシピなどをご紹介して参ります。
次回も、どうぞお楽しみに♪
《参考文献》
※1:ビタミン | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
※2:発達障害は食事で良くなる 溝口徹 著 株式会社青空出版