登場人物は、温厚な人柄・コミュニケーションがちょっと苦手な「S.Yくん(小学5年生)」
実は、学校でとても嫌な目にあっていました・・
そんな中「何か改善していける方法はないか?」と、彩先生とS.Yくん家族の奮闘がはじまります。
勉強のこと、学校のこと、家族間での相談、そしてプライベートのこと。
「シーズン1(全14回)」の連載を通して、各回ごとの『はぴねす子育てのポイント』もお伝えしていきます♪
“よいところ” 、”OKポイント” は
子どもにも、自分にもあります
――『 “S.Yくん” の「テストの点数以外」の
“よいところ” には、どんなものがありましたでしょうか?』
彩先生(以下・彩): 前回は、
●「テストの点数」だけで判断しない方がよい。
●「子どもの “OK”・”GOODポイント”」をいっぱい見つけて欲しい。
という話をしました。
“S.Yくん” の「点数以外の部分」で “よいところ” 、たくさんあります。
その中から「5つ」紹介をしたいと思います。
S.Yくんの “5つのよいところ”
その1.「勉強を続けている点」
たいてい、誰かに決められてする「勉強」というのは
“苦しさ” や “大変さ” が先に立つものです。
(この時点で “S.Yくん” の家庭教師開始から “6ヶ月” ほど経過)
そのため
「子どもは、勉強して当たり前!」
などと、どうか思わないように、
そして「続けて当然!、それぐらい普通」
と、どうか捉えないで欲しいところでもあります。
“S.Yくん” は「チャレンジ」を始め、そして、続けていました。
このことだけでも “相当OKな事” だと言えます。
その2.「文字や式を丁寧に書くことができる点」
「物事」の “ひとつひとつ” を
“丁寧に扱える” というのは “よい面” になります。
お子さんが「筆圧が低い」「手先が不器用」など、”文字を書く事全般” で悩まれている方へ。
「文字を書く事が苦手だった子たち」が、どうやって “できる” ようになっていったか。「得意」にはならなくても、「こういう方法で、乗り切ることができた」など、先輩パパ・ママ達の “GOODサンプル” は今後紹介をしていきます。
その3.「忘れ物がほとんどない点」
“S.Yくん” の「カバン」の中は、
少し “ごちゃついて” いるのですが、「忘れ物」がほとんど無い。
これは “素晴らしいこと” です!
「忘れ物」をすると、怒られたりすることが多いですが、
「忘れ物」をしなかった時に「褒められる」ことは、とても稀です。
“悪い面” が「目につきやすい」ですが…
“よい面” を「探す」そして「見つける。」
子どもの忘れ物で困っているお母さん、お父さん方へ。
「忘れ物の多かった子たち」が「こんな形で進んでいくことができました」という事例、「忘れ物対策のあれこれ」なども、今後紹介していきます。
こうして見つけた “よい面” は
「全部」ではなくても、
「言葉にして伝える」、「分かち合う」
ということにも”価値” があります。
「時間」を作って、手間もかかるけれど、
「子育て」は、どうしたって
「手間のかかるところ」があるのだから、せっかくなら、
こういう部分に「”手間ひま”をかける」のがよい。
S.Yくん、忘れ物をほとんど しないね…
…チェックしてる
へぇ、自分でチェック?
それとも、お母さんがチェック!?
自分
おぉ! それはいいね
うん!(スマイル◎)
こんな “やり取り” をしていくことで
「お互いを認めあうこと」にもなるし、
“更なる発見” や “新しいアイデア” が見つかるということ
もあります。
( “S.Yくん” の「よいところ」は、まだまだあります )
その4.「遅刻した時に、” すいません、遅れました ” という “エクスキューズ” がある。」
もちろん「遅刻」はしない方がよいですが、
生きていく中では、充分に起こり得ることです。
「エクスキューズがある」
「対処ができる」
この部分も “プラス” であり “GOOD” な点と言えます。
その5.「”S.Yくん” の “ふで箱の中” が楽しそう」
“S.Yくん” の “ふで箱のフタ” を開けると、
そこには、イラストが貼ってあったり・・
小指の爪ぐらいになった “鉛筆” が3本くらい入ってたり・・
消しゴムには “かわいい顔” が描いてあったり・・
特に「意味が無いこと」と言えるかもしれませんが、
こんなところでも “S.Yくん” が “楽しめる” ということ。
もちろん「”OK” であり、”GOOD” なこと」といえます。
はぴねす子育てポイント
“よいところ”、”OKポイント”、は
「”探し” さえすれば “結構ある!」
とお伝えしたいのですが、いかがでしょうか?
“よい面”、”OK・GOODな部分” を見つけ、
伝え、そして “分かち合う” 。
(お子さんが思春期だと “照れて嫌がられること” もあると思います。
その場合は、あえて伝えず、 “よい面 を見つけるだけ” でも◎です)
これは「ご家庭で、できること。」
親と子、お互いにとっての「”OKなゾーン(領域)”」
これが “増えていき”、”広がっていく” ことになります。
(本サイトでお伝えしている “はぴねすライフの土台” にもなっていきます)
“S.Yくん” との話に戻りますが、
「6カ月ほど」の “S.Yくん” との活動の中で、
●お勉強関連の取り組み・結果について
⇒「悪くない感じ」になっている。
●コミュニケーションに関して
⇒ “S.Yくん” が「豊か」になってきている。
という “成果” が出てきました。
「 “S.Yくん” の暮らし」をトータルで見た場合、
“けっこう良い”というところまで進んで来ることができました。
ここで “もう一つのテーマ” に移ります。
「 “S.Yくん” が、不登校(週3回くらい通学)を続けている
学校の方はどうか?」という点です。
「学校のこと」に関しては、”S.Yくん” とても口が重い・・
裏を返すと「それほど嫌!」ということなのですが・・
少しだけ “S.Yくん” に話を聞いてみると、
「特に “月曜” と “木曜” が嫌…。」とのこと・・
何か理由があるみたいです・・
次回のお話では、 “S.Yくん” が嫌がっている
「 “学校との兼ね合い” をどうするか?」
「その後、どう進んでいったか?」
この点をお話していきたいと思っています。
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