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良質な睡眠のための基礎知識(人の体内時計)

「はぴねす子育て」睡眠学では「お子さまの健やかな成長」や「ご家族の健康をサポートする情報」を専任の睡眠改善インストラクターからご紹介しています。

睡眠は、お子さまの心身の成長はもちろん、ご家族みなさまの健康とも切り離せない関係にあるもの。

お子さまがスクスクと成長するために、睡眠をしっかりとれているかどうか。よりよい睡眠をとるにはどうすればよいか。みなさまの睡眠や生活習慣について見直してみるきっかけとなれば幸いです。

国際幼児教育・保育従事者の調査(OECD〈経済協力開発機構〉調査2018)によると、日本が17の地域の中で睡眠時間が一番短く、多くの子どもたちが睡眠に関する何らかの問題を抱えています。その問題は、睡眠習慣だけでなく、不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群などのさまざまな睡眠障害も含み、多岐にわたっています。

睡眠は、人類の場合は特に脳の機能を維持していくのに欠かせない生理現象であり、子どもの心身の発達・成長に大きく影響します。

「はぴねす子育て」では「生活習慣で睡眠の質を高める」ことを念頭に、良い睡眠で期待できる下記4つを目的にお話を進めていきたいと思います。

「はぴねす子育て」の睡眠4要素

  1. 成長ホルモンの正しい分泌(健やかな成長)
  2. 記憶の整理
  3. 情緒の安定
  4. 自律神経を整える

さっそく今日からはじめよう!
【実践編】子どもの成長のための睡眠改善

お子さまの成長にとって大切な睡眠。しかし、なかなか良質な睡眠が取れていないお子さまが多いのが現状です。

では「より良い睡眠」をとるためにはどうしたらよいのでしょうか?「はぴねす子育て」睡眠学より、すぐに始められる改善ポイントをご紹介していきたいと思います♪

睡眠の基礎知識(睡眠を理解する)

今回も引き続き「より深く睡眠を理解するため」の、睡眠の基礎知識をお伝えして参ります♪
良質な睡眠のためにも、ぜひ学んでみましょう!

人間の体内時計って?

人間は、動物の生態の中でも「昼行性(ちゅうこうせい)」と呼ばれる動物です。
昼行性とは「昼間に行動し、夜に休む」動物の性質のこと。

私たち人間の祖先は「日中の明るい時間」に食物を獲ったり、育てたりして生活をしていました。また「夜の暗い時間」には、ライオンやトラのような「強い捕食者」から身を守る様にしながら睡眠をとるという暮らしを、長い年月・何世代にも渡って繰り返してきました。

こうして「私たち現代人」も同じく「昼行性のリズム」を持つに至ったと考えられています。

この「昼行性のリズム」「遺伝子レベル」で決定されていて、人間である以上、今のところ「その運命」からは、逃れることはできません。

この遺伝子レベルで決定されている睡眠と覚醒、消化や代謝活動、ホルモンの分泌、血圧のコントロールなどのリズム「生体リズム」と呼ばれ、「体内時計」と言い換えられることもあります。

 “概日リズム(がいじつリズム)”って?

体内時計には、心臓の鼓動や呼吸のように、短い時間で1周するものもあれば、ひと月に1周、1年で1周するようなものもあり、私たちの体の中では「たくさんの時計」が複雑に絡み合い、影響し合って動いています。

体内時計の中でおおよそ1日(24時間)で1周するものを「概日リズム(がいじつリズム)」〈サーカディアンリズム〉と呼びます。

睡眠のリズムも、この「概日リズム」のうちの一つ。

概日リズムには個人差があり「23〜25時間くらい」で1周するようになっていますが、人は「朝日を浴びること」などによって、それを「24時間」に補正して生活しています。

このリズムは、主に「メラトニン」というホルモンによって補正や調整がされていると考えられています。

メラトニンというホルモン

「メラトニン」というホルモンは、朝日を浴びてから14時間くらいして「周囲が暗くなっている」と分泌量が増加します。

「メラトニン」が分泌されると、深部体温(体の内部の温度)が下がり、睡眠のスイッチが入り、体内時計が調整されます。

またメラトニンは、普段の呼吸によって、みなさんの体内に取り込まれた酸素の一部である活性酸素(ほかの物質を酸化させてしまう力が非常に強い酸素)から体を守ったり、思春期の発育にも関係の深い性腺抑制作用があったりし、アンチエイジングにもなじみ深い重要なホルモンです。

しかしながら、100ルクス程度(明るさの目安としては “街灯の下” くらい)の室内照明があると「メラトニンの分泌が抑制されてしまう」ことがわかっています。そのため、体内時計は「光による影響をとても受けやすい」性質を持っているのです。

加えて、みなさんの体内時計は「とても繊細」に出来ており、生活習慣が乱れると、たちまちこの「体内時計」も乱れてしまい「睡眠」をしっかりととることができなくなります。

睡眠をしっかりとれないと「体」や「脳」を休めることができなくなるため、日中に「ぼーっ」とたり、「イライラ」したり・・
「みなさんが “本来持っている能力” 」を十分に発揮できなくなってしまいます。

「夜に睡眠をしっかりとる」ということは、人間の遺伝子レベルで決定されている「昼行性の体内時計」にそって「規則正しく生活する」ということ。

規則正しく生活することによって、人間として持っている様々な能力や才能を、最大限に発揮して活動ができるようになると言えるのです。

いかがでしたでしょうか?

より深く睡眠を理解するための睡眠の基礎知識、今回も少し難しいテーマでしたが、みなさんの成長と睡眠で重要な「体内時計」「メラトニン」について学んで参りました。

毎日過ごしていると、なかなか深く睡眠について考えることは少ないと思います。
みなさんの「体内時計」「正しい生活」で良い状態に維持して「正しいホルモンの分泌」を促しましょう♪

みなさん一人一人が持つ「パフォーマンス」を最大限に引き出すためにも「はぴねす子育て運動部」の記事を時々読み返してみていただけたら幸いです。

「はぴねす子育て」睡眠学では、これからもお子様の健やかな成長やご家族の健康をサポートするため、よりよい睡眠や生活習慣の改善方法をご提案して参ります。

次回の「はぴねす子育て」睡眠学もどうぞ、お楽しみに♪

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この記事を書いた人

日本睡眠改善協議会認定 睡眠改善インストラクター
早稲田大学商学部卒業。 大手寝具メーカーで企画に携わった後、睡眠改善インストラクターの資格を取得。現在、特に子どもの睡眠改善を目的に活動中。