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【ケーススタディ】[勉強]本人の特徴を活かし “勉強のしやすさ” に変化を

女の子

※「子供本人が勉強しやすくなるには?」というテーマですが、”それぞれの子に合う方法”、”サポートの仕方”があります。今回はこの「ケーススタディ」を通じて “サポートのバリエーション” を紹介していきます。

はじめに
勉強中の女の子

今回登場するのは “小学4年生” の女の子「★★ちゃん」。
 普段から友達や仲間との交流も多く、活動全般的に「活発な子」です。コミュニケーションも旺盛でノリもよく、基本的に真面目な性格の持ち主。

でも、「勉強」に関してはなかなか乗り気になれません・・。
(多くの子どもがそうだと思いますが…) 「★★ちゃん」は、学校・習い事の仲間、そしてプライベートでのお友達とも「普段の活動」は極めて活発です。

「一緒に、これやろう!」「あれをしよう!」 など、積極的に自分から声を掛けたり、誰かが面白そうなことをしていれば「私もやる!」「仲間に入れて!」 と言って、すぐに参加します♪
その子がいると、周りの活動もなんだか明るくなる、活気づく。「★★ちゃん」はそんな子です。

一方、本人の「勉強」の状況に関してですが、「宿題」などは「全体の80%ぐらい」は自分でできる力を持っているものの「いざ勉強!」となると、なかなかうまく行うことができません・・。

目次

「勉強しづらい理由」を ひもといてみる!

「★★ちゃん」本人に「勉強」について聞いてみたところ、
率直に「勉強があまり面白くない…」という理由がありました。

しかし、これはひとまず脇に置いておき、ここでは少しでも
「子供本人が勉強に向けて動きやすくなるように」ということを考えていきます。

これまでのご紹介の通り「★★ちゃん」はいつも明るく、元気な印象 があります。しかし「一人だけでの活動」については、勉強に限らず、実はかなり “地味” でした。

その様子は「グループで活動している時」とはだいぶ異なり、一人で放っておいたら「そのまま眠ってしまうのでは..?」と、まわりが思ってしまうくらい “地味” になります。

少し大雑把ですが「★★ちゃん」の性質をまとめてしまうと
「仲間や周囲の人がいて輝くタイプ」です。

そのため「勉強がしづらい理由」には「一人だと、なんかつまらない・・できない・・」という部分もありそうでした。

アイデアを導入「勉強のしやすさ」に変化を!

「★★ちゃん」とのやりとりを通じて、ひとつ、アイデアを導入してみました。「近所のお友達」を「★★ちゃん」のお家に招待する方法です。

「お家に招待」に関しては、「子供同士で約束して来てもらう」という事が、まだ少し難しそうだった為、「★★ちゃんのお母さん」から、お友達の「○○ちゃんのお母さん」にお誘いの連絡をしてみることにしました。

《「○○ちゃんのお母さん」への連絡》

★★ちゃんのお母さん「もし “○○ちゃん” の予定がなければ、うちで一緒に宿題をやれないかしら? うちの子も “○○ちゃん” が来てくれるのを楽しみにしていて、食べてもらいたいおやつもあるし、よかったら、”○○ちゃんのお母さん” も一緒にいかがかしら♪」

そして、お誘いからいよいよ迎えた当日。
友達の「〇〇ちゃん」が家にやってきました。

「〇〇ちゃん」を見るなり、「☆☆ちゃん」は嬉しさのあまり、目をキラキラと輝かせて出迎えます。

そして「勉強」については「〇〇ちゃん」と一緒に取り組み出し・・「★★ちゃん」は、ノリノリで取り組みはじめました!

なんと「宿題」も「15分くらい」で終えてしまい、本人も、とてもはしゃいだ様子でお母さんに話します。

★★ちゃん「お母さん、わたし “あっと言う間” に宿題終わっちゃったよ!」
「それにね、”○○ちゃん” は「海豚」(読み:イルカ)って言う字も知ってたんだよ~♪」・・・
 

(その後も楽しそうにお話を続ける “★★ちゃん” )

そして、招待されたお友達の「〇〇ちゃん」も、みんなに歓迎されて、大好きなおやつタイムもあって、宿題が終われば「★★ちゃん」とお気に入りのミュージックビデオを見ながら、一緒にダンスの練習をしたりして・・ とても楽しい時間を過ごしていました。

今回は「 “★★ちゃん” の 勉強のしやすさ」に変化をつける方法として

「お家に “お友達” を呼んで、”一緒にやってみる” 」

 というアイデアを考えてみましたが、まさに「効果覿面(こうかてきめん)」でした。 (もし “お家に人を招くのが難しい” という場合は、図書館や公民館など「お家以外の集まりやすい場所」で行っても良いと思います)

今回の「★★ちゃん」が「 “勉強のしやすさ” に変化をつけ改善していったお話」はここまでとなりますが、もう一つ「その先のお話」があります。

その後の「★★ちゃん」と「○○ちゃん」。

引き続き「週に2~3回」一緒に勉強していました。
そのうち「宿題をやること」習慣となっていきました。

次第に「★★ちゃん」は「お友達」がいなくても、「宿題」に取り組みやすくなっていきました。

さらには「★★ちゃん」から、
★★ちゃん「私、別に1人でもできるから平気だよ!」

というコメントが出てきたり、「勉強」に限らず、お母さんから見ても「★★ちゃんが “大人っぽく” なってきた」、「しっかりしてきた」という印象の変化があったそうです。

「一つの成長」が、「その先の成長」へと続いている事例として、今回紹介をさせていただきましたが、この様なケースは “はぴねす子育て” では割と良くあることです。

その後も「★★ちゃん」と「○○ちゃん」の2人は、
“良きコンビ” として、一緒に「新しいこと」にトライしてみたり、
「共に成長していく」という関係でこの先も進んでいきます。

今回は「お勉強の話」に限定してご紹介しているため、この先の2人の関係は詳しくは触れませんが「この様な人間関係に発展した」ということも、非常に大きな財産です。

はぴねす子育てポイント

今回のポイントは、とってもシンプル。

  • 人が好き!
  • 仲間が好き!
  • みんなでワイワイしているのが好き!

という「本人の特徴」を生かしてのサポートです。

はじめは「勉強があまり面白くない…」と言っていた本人も
『仲間と一緒に』という状況を作ってあげたら、

★楽しくできる!
★そして、あっという間にできてしまう♪


という変化へと繋がりました。

 結果的に「勉強の習慣」も身につき、一緒に頑張ってくれたお友達も、楽しく喜んで過ごしている。 「お友達・仲間」との関係も、更に良くなって、まさに「”はぴねす” なケース」です♪
今回は “小学4年生” の女の子「★★ちゃん」のお話でしたが、 はぴねす子育てのホームページ では「様々なお子さま」の「色々なケース」をご紹介しています。 よろしければ、ぜひご覧になってみてください♪

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この記事を書いた人

発達障害を持つ子、不登校の子供たちとのコミュニケーション・アート制作、お父さんお母さんたちとの相談を中心に、1999年より子供たちの成長支援、家族のサポートを行う。

日本教育臨床研究所認定カウンセラー。1975年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。日本教育臨床研究所卒。一般社団法人 For All Children Team 代表理事。はぴねす子育て相談室代表・監修。

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