今日のテーマは、小学生以上のお子さまとその親御さん、ほぼ全員に関係する「学校の勉強」(算数、国語、理科、社会、英語など)についてです。
『はぴねす子育て』では「勉強のこと」をメインのテーマにはしていません。しかし「多くの親と子」にとって「勉強」はとても関係が深い内容です。今回は『はぴねす方式・勉強の進め方』として紹介していきたいと思います。
「勉強」と「子育て」どちらが「重要」?
はじめに、みなさんへ質問です。
「勉強」と「子育て」どちらが「重要」でしょうか?
『はぴねす子育て』では、その名の通り「子育て」の方が、はるかに重要と捉えています。これから「勉強」のお話へ移っていきますが、
<勉強は子育ての一部に過ぎない>という 「”広い視点” を共有した状態」で、進んでいけたらと思います。
世間では、わりと広く「学校の勉強をしっかりやっておけば、その後の良い人生につながっていく!」というイメージが共有されています。「子供のよい将来のために」ということなのですが、学校の勉強を重視する親御さんは、非常に多いです。
かつて、学校の成績がよければ「お給料のよい企業に就職できる」「定年まで安定的に働ける」という時代もありましたが、最近は企業の動向、若い世代の働き方を見ても、そのような状況はほとんどありません。「学校の勉強さえやっておけば…」という考えは、“アテ”にできなくなっているのです。
そのため『はぴねす子育て』では「学校の勉強をしっかりやっておけば、その後のよい人生につながっている!」という考えに代表される「勉強のことを最重要視するやり方」を、<狭い視野>という風に捉えています。
狭い視野で勉強を重視していくと…?
親が子供の勉強をサポートする際に、この<狭い視野>で、勉強を重視していると、「勉強は大事なんだから、しっかりやらないとダメ!」とか「ちゃんとやりなさい!あなたのために言っているのよ!」という頭ごなしのやり取りが出てくる場合があります。
いつの間にか「子供の気持ちや感じ方、意志」などよりも「勉強のことが大事」というスタンスになっていることがあるかもしれません。
これでは、親も子も嫌な思いをしてしまい「勉強」ができづらくなるばかりか、「本人の成長」も表れにくくなってしまうので、なんとしても回避したいところです。
この様な「実りの無いやり取り」におちいっているとしたら、原因の多くは「親の側」にあります。
例:「勉強ができない/学校のことがうまくこなせない」とき
- 「うちの子はダメな子だ。」
- 「自分はダメな親だ。」という気になってしまう・・
- 「将来、子供が大変な思いをすることになる。」
- 「よい人生が送れなくなる。」という決めつけや思い込み
こうしたネガティブなイメージ、思い込み、考えが、「実りの無いやり取り」の主な原因です。
親自身が心配しすぎないため、子供が苦しい思いをしすぎないためにも、もし上記の様に “ネガティブに考えてしまう” 場合は「はたして、本当にそうだろうか?」ということを、一度冷静に見つめ直してほしいと思います。
<勉強ができなくても、学校のことがうまくこなせなくても>
⇒決して「ダメな子」、「ダメな親」ということはありません。人間の価値はこんなことでは計れません。
(勉強も学校も、子育てのほんの一部です)
<「将来、子供が大変な思いをしてしまう…」とか「よい人生を送れなくなってしまう…」という考え方は>
⇒かなり “怪しい、疑わしい” 思い込みです。未来のことなど決まっていません。
こんなことは決めつけずに、子供・親自身の可能性、OK・GOODの部分に目を向けた方がよいし、これからのやり取りで、よい未来を作っていけるのです。
実際に、これまで『はぴねす子育て』で出会った<勉強が全然できなかった・・/学校ではうまく過ごせなかった・・>という子供たち(ご家族)も、「勉強以外の強み」を生かしたり、「コミュニケーション」を磨いたり、工夫しながら、素晴らしい、よい人生を送っている方たちがたくさんいます。
だから、声を大にしてお伝えします。
<勉強ができない>とか<学校でうまくいかない>からと言って、全くネガティブになる必要はありません。「もっと他に、大事にしていくことがある」ということです。
大事にすることを見失わずに進んで行けば、親にとっても子供にとっても、より大きな成長、楽しみや豊かさ、よい人生につながっていくことが、いくらでもあります。
『はぴねす子育て』で大事にすることは、「子ども本人の人間的な成長、親子のよりよい関係、暮らしの充実」であって、勉強や教科の理解などは、それらのほんの一部に過ぎません。
ぜひ、この<広い視野>を持って、次回「その先」へと進んで行きたいと思います。
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