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子ども(自分たち親子)のOK・GOODを見つけながら♪その1

抱き合う母娘

『はぴねす子育て』では、「子供のOKな部分、GOODな部分を見つけ」、「子供のOK・GOODリスト♪」を作り、子供と自分たち親子のよい面を見ながら進んで行きましょう、というメッセージを発信しています。

自閉症スペクトラム・ADHD・学習障害など、発達障害を持つ「特に個性の豊かな子供たち」の、 “社会的にはあまり評価されていない「よさ」” を見つけていくこと、そして認めていくことはとても大事です。「親の小さな頑張りどころ」とも言える部分になります。

「子供のポジティブな面」に気づけていると、「子供の小さな問題」に左右されにくくなり、親自身の心の安定に「よい影響」があります。また「子供の立場」で考えてみても、肯定的な視点で見てもらえたら嬉しいし、安心、成長にとって大変よいものとなります。

「子供」の、そして「自分たち親子」のOK・GOODな部分、ぜひ見つけていきましょう♪

女の子

子供と親子の”OK・GOOD”を見つけるにあたり、今回は、自閉症スペクトラムの診断があり特別支援学級に通う、A子ちゃん(4年生)のケースをご紹介します。

目次

まず、ありのままで見てみる

A子ちゃんは、文字をとても綺麗に書く子で、漢字が得意、日記もコツコツと続けています。まず、この時点での「OK・GOODの部分」を見てみます。

  • 文字が綺麗。
  • 漢字が得意。
  • 日記など、コツコツと真面目に取り組める。

学校の先生や友達から褒められたり、すでに社会的な評価も得ているのですが、親からも「この子のOK・GOODな部分」として認めていけば、さらに子供にプラスとなっていきます。

OK・GOODな部分、活用のコツ

”子供のOK・GOOD”を見つけたら、さらに活用していきましょう。活用していくコツは「子供のOK・GOODな部分」をいつでも確認できるようにしておくことです。(子供を認める “心の拠り所” を作っておく)

たとえば、普段の生活の中で、子供のOK・GOODな部分に気づいたり、見つけたりしたら、紙のメモや、スマートフォンのメモ帳に記録をして「OK・GOODのリスト」を作っておく。「いつでも確認できる形」にしておくことがポイントです。

そして、子供の問題点が目につく時や、周囲からちょっと気になる指摘をうけた時には、必ずこのリストを見て、「子供のOK・GOODな部分」を再確認するようにしてみてください。ポジティブな視点で子育てを進めていくための、大切なひと手間です。

実生活で活かしていく(A子ちゃんの例)

A子ちゃん、OK・GOODいっぱいありますが、今回は「字が綺麗」という内容を取りあげてみます。

OK・GOODを認めていく時には、「字が綺麗」という出来事として見るのではなく、「A子ちゃんは、字が綺麗に書ける」という、本人のよさ、素晴らしさとして認めていくとよいでしょう。

子供のOK・GOODを認めながら、本人の様子を見ていくと、様々な発見があるものです。

A子ちゃんが漢字練習をしている場面から・・

子供のOK・GOODを認めながら、本人の様子を見ていくと、様々な発見があるものです。

<A子ちゃんが漢字練習をしている場面から・・>

「今日も字を綺麗に書いているなぁ…」と思いながら、漢字練習を見ていると、
「文字をとても丁寧に書いていること」に気が付いたりします。
   ↓
『A子ちゃんは、字が綺麗に書けて、丁寧でもある』という気づき。
(OK・GOODが増えました♪)

そうすると、

『ペースがゆっくりなのは、文字を丁寧に書くからだな…』ということもわかったりします。
   ↓
『A子ちゃんのゆっくりペース』に対する “理解”が深まる。
(これも親子にとってOK・GOODでしょう)

そこで、宿題に取り組む場合も「急かさずに “丁寧に時間をかけて書く、本人のペース” でやれるようにサポートしていく」という方針を、ひらめくかもしれません。

さらには、もしA子ちゃんの ”いつも綺麗な字”が乱れていたとしたら・・
「あれ? 何か学校で嫌なことでもあったのかな?」と本人のコンディションの変化に気づける、ということもあるでしょう。

この様に「子供のOK・GOODな部分」を見つけられたら、「子供のOK・GOODリスト♪」を作成し、そこからさらに「子育てのプラス」を引き出すことができます。この様な行動を何度か繰り返していくうちに、親の視点も豊かになっていきます。

子どもたち

その後のA子ちゃんの話に戻ります。小学校4年生の終わり頃、だんだんと自我もしっかりしてきて、家では「お母さん、漢字やっている時は、こっち来ないで!」などと、強い口調で言うこともあったようです。

そんな場面でも「子供のOK・GOODな部分」に気づいていたら、「得意な漢字は “自分1人でできる!”とアピールしているのね」と受けとめることもできるでしょう。

「子供のOK・GOODな部分」に気づいていると、子供の言動に対する、親としての許容範囲も広がります。今回ご紹介した「子供(親子)のOK・GOODリスト」の作成と活用、地味ですが、現実的で実用的な方法です。子供の成長はもちろん、親自身のコンディションや、親子の関係にもよいことが多いのです。

ぜひ、普段の生活から「子供(親子)のOK・GOODな部分」を見つけておいて、「ポジティブな視点」保ちながら進んでいきましょう♪

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この記事を書いた人

発達障害を持つ子、不登校の子供たちとのコミュニケーション・アート制作、お父さんお母さんたちとの相談を中心に、1999年より子供たちの成長支援、家族のサポートを行う。

日本教育臨床研究所認定カウンセラー。1975年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。日本教育臨床研究所卒。一般社団法人 For All Children Team 代表理事。はぴねす子育て相談室代表・監修。

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