子供が「ほっ♪(リラックス)」とできる場面を作る!(親も「ほっ♪」)
今回は、 『緊張が続いている子「ほっ♪」とできたら◎』の続きです。緊張が続いていると、元気も出ないし「本来楽しめること」まで楽しめなくなったりします。さらには「眠りの質」まで悪くなっていたり…
「お子様の緊張」が続いていそうなら、「ほっ♪」とできる場面、親子で作れますので、作っていきましょう♪
たとえば、テストや発表会など、何か緊張する場面があって、それが終わったら「ほっとした〜!」という経験はありませんか?
テストや発表が終ったとたんに、みんな「笑顔」になって、”わいわいガヤガヤ”、普段の「何倍」も喋っていたとか、「急にお腹がすいてきた〜!」ということもあるかもしれません(笑)。
「ほっ♪」とできることの喜びの感覚、緊張が緩むことの素晴らしさは、多くの人が体験して知っているかと思われます。
子供たちへのサポートへと話を進めていきます。「緊張が続いていそうな子」、「つまらなそうにしている子」、「ぐったりしている子」を見かけると、つい励ましたり、応援したりしたくなるかもしれません。もちろん「素晴らしい想い」です。 ただし、「緊張が続いている子」へのサポートは、アクティブな活動よりも、「ほっ♪」とできる活動の方が合うということが多いのです。
親子で一緒に作り出していく、「ほっ♪」とできる場面について、具体的な方法を紹介していきたいと思います。
「緊張を緩める」簡単”ケアエクササイズ”
たったの3ステップ♪ やり方はとっても簡単!
STEP1:実施するタイミングについて
- 子供がお家に帰ってきたらすぐに
- 夕ご飯の支度が終え、ご飯を食べるまでのちょっと空いた時間に
- お風呂を出た後、子供が眠りにつく直前に
親も子も「急がないでよいタイミング」でやってみましょう。
STEP2:”ケアエクササイズ”のやり方
※まず最初に「気持ちいい~エクササイズを覚えたからおいで♪」などと子供に声をかけましょう。
あぐらや正座、ソファーに座ってもOK。
たったのこれだけです。
ケアの時間は30秒でも、長くてもOK。これだけで子供の緊張は「ほっ♪」と和らぎ、相当なリラックス効果が期待できます。
とっても簡単なケアエクササイズですが、リラックス効果については、しっかり科学的な根拠があります。
安心できる人(信頼している人)とのスキンシップがあると、心拍は安定し、リラックス状態になり、幸せな気持ちになります。
これは、触れ合うことで、脳内に<幸せホルモン>と呼ばれる「オキシトシン」が分泌されることが原因。近年の様々な研究や論文でも明らかになっています。
「オキシトシン」は、分泌されると「やさしい気持ち」や「幸せな気分」になるため、「愛情ホルモン」、「絆ホルモン」とも呼ばれています。そして、愛着を深め、子供の成長を促すだけでなく、ストレス反応を弱めたり、情緒を安定させるなどの効果をもたらします。さらに「オキシトシン」は触れ合う人間の相互に作用するので、子供はもちろん、ママやパパにも分泌されるのです♪
このケアエクササイズを行うときに気をつける点は「自分がやりたくない時」、または「子供が嫌がる時」はやらないということだけ。ぜひ「ゆったりした気分」でトライしてみましょう♪
STEP3:どれくらいの時間やるとよい?
お腹と背中のケアエクササイズは、短い場合は30秒でもOK♪です。少し時間があるときは、ゆったり気分で3〜5分、背中やお腹をさすっているうちにリラックスの感じが深まっていきます。また音楽を聴きながら、話をしながら30分以上、全身をさすってみるのも、もちろんよいですね♪
いずれも、自分たち親子のその時のコンディションに合わせて「もうちょっとやってみる?」とか「ゆったりしてきたかな?」など話をしながら、「これぐらいでOKかな?」と確かめ合ってケアエクササイズの終わりを決めるとよいでしょう。
(子供が疲れている時は、特に「長くやって欲しい」と言われるかもしれませんね)
「子供のリラックス度」チェックポイント
このように「触れ合い」があるだけでリラックスができてしまうのですが、子供のリラックスが「どれくらい進んでいるか?」のチェックポイントも、少しだけお伝えしておきます。
ケアを行ってからの子供の変化
- 子供の呼吸が「ふわ~っ!」と深くなる瞬間がある。
体全体を大きく動かして、お腹や胸に、たっぷり息を吸い込む瞬間がある(見ているとわかると思います)。 - 子供が、体を自然に「モゾモゾ」動かしだす。
うつ伏せや仰向けの状態で、片足だけ曲げてみたり、首の向きを変えたり、楽な姿勢を探す自然な動きが出てくる。 - 「ふわ〜♪」っと、あくびを出す。
ケアの途中、またはケアを終えると出ることも多い。
こんな様子がみられたら、子供のリラックスは大成功♪補足として「下記の様な様子」もリラックスの証拠です。
- ケアをする前までは黙っていたのに、アレコレ喋りだす。
- ケアをする前まではたくさん喋っていたが、はじまると落ち着く、喋るのがゆっくりになる。
- 親が体に触れたとたん、子供が笑い出す。(敏感な子は、触る前に笑い出すことも・・)
- 「もうちょっと速くさすって」「上の方をさすってほしい」など、子供からリクエストが出てくる。
最後に、子供に声をかけても興味を示さない場合は、大人同士や他の兄弟姉妹とやってみるのもよい方法です。大人だって「リラックス」は大事ですし、子供がその様子を見て「やっぱりやってみる!」と言い出すこともあるでしょう。
心地よかったり、「ほっ♪」とできたり、お互いに気に入れば、このエクササイズが日々の習慣になることもありますし、週末の楽しみになることもあるでしょう。子供が疲れた時にだけ、自分から「ねぇ、背中さすって!」と言うようになることもあります。
時には立場を交代して、親が横になって、子供に背中をさすってもらうのもいいですね♪
(「自分がやってもらうより、お母さんの背中をさする方がいい!」という子もいます)
親も子も、緊張している自覚が無くても、実は体に緊張が残っているということがあります。触られて、その緊張に気が付いて、「ほっ♪」と体がほぐれるていく、ということもよくあることです。
ともあれ「案ずるよりも産むが易し」、まずはチャレンジしてみてくださいね♪
「ゆったり気分で、“まるーく、まるーく、お腹や背中♪」
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