「緊張」と「ほっ♪(リラックス)」
今回は「緊張」と「ほっ♪(リラックス)」がテーマです。
- まわりの空気に、敏感になってしまう子
- 親や先生の言う事を、真剣に受け止め過ぎてしまう子
- 周囲の “状況の把握” に時間がかかる子
- やることを全部、周りに決められちゃっている子
日々の暮らしの中には、たくさんの「緊張する場面」があります。そして、その緊張が「うまく抜けずに、続いてしまう」ということもあります。
誰だって「何か行動を起こす時」には、ある程度の緊張をもって動き出しますので「緊張すること自体」は全く問題のない反応、むしろ生きていく上で必要なことです。
しかし、緊張が抜けずに「ずっと続いてしまう状況」は、あまりよいとは言えません。子供本人の体に「緊張」が残っていると、客観的には安全な状況でも、本人は「不安なまま」過ごしていたりします。本来は「楽しめるはず」のことまで「楽しめなくなってしまっている可能性」もある。
こうした状況、割と多くあることなので、ちょっとチェックしてみてほしいと思います。「うちの子は、緊張感が高めなのかな…」とか「つまらなそうにしているかな…」ということがあれば、「緊張を緩める側のサポート」で、よりよいコンディションを作っていきましょう(親にもよいことが多い)というお誘いです。

まずは子供たちが、どんな経緯で「“緊張” が抜けなくなってしまう」のか、「実際の場面」を元に見ていきたいと思います。
緊張が抜けなくなってしまう時の一例〈学校生活より〉
学校の行事にて
「来週、学芸会の本番だから、皆、ちゃんとセリフを全部覚えてくるように!」と先生から指示されて、「ドキッ!」。心の中で ((来週までなんて無理だよ…))とつぶやきながらも「プレッシャーが掛かったまま…」になってしまった。
体育の授業にて
鉄棒の授業で、先生がクラスメイトに対し、大きな声で「おいっ、鉄棒の持ち方が逆!!」などと怒っている場面に遭遇、思わず自分も身をすくめて((怖い…)) という思いを持ってしまった…
音楽の授業にて
苦手な「リコーダーの発表」があり、無理やり演奏してみたが、やっぱりできなかった ((できないのにやらされた気持ちに…))。「恥ずかしさ」と共に、委縮してしまった…
この様に、日常にはたくさんの「緊張が生まれる場面」がありますが、その後に「ほっとできる場面」が無かった場合、そのまま”緊張状態”が続いてしまうということがあるわけです。
- 不安や、怖いという気持ち・・
- つまらない、楽しめない・・
- 元気が出ない、免疫力も低下・・
- 周囲のことに興味が湧かなくなってくる・・
- 思考力も低下、視野も狭くなってくる・・
- 場合によっては、食欲もなくなる
- 眠りが浅くなる(寝つき・寝起きが悪くなる)
こんな状態になるわけですが、「続いてしまっている緊張」を緩めることができれば、その分、プラスが出てくるということでもあります。
緊張がほぐれると「どんな効果があるのか?」を見ていきましょう。
- 呼吸が深くなり、元気が出てくる
- 視野も広がり、周りのことに興味が持てるようになってくる
- ”楽しめる”という感じが湧いてくる
- 思考力も上がってくる
- 食欲が出てくる
- 眠りの質がよくなる
緊張がほぐれると、上記の様にあらゆる方面で「良い効果」が出てきます。「ほっ♪」とできる瞬間があるとよい、ということになります。

子供が「ほっ♪」とできる瞬間を・・
子供本人が「ほっ♪」とできればよい。
たとえば、子供が学校で緊張して頑張って、疲れて帰って来る・・
玄関で出迎えて「お帰り♪」と言ってハグをする
外では緊張していた子供が、家に帰ってきて「お帰り♪」という声を聞き、「ぎゅっ」と抱き寄せられた瞬間、「ほっ♪」とできる。重たいランドセルを床に置いて「ふぅ〜」、やっと一息つけるかもしれません。
この様な場面が「ほっ♪とできる瞬間」の代表です。この瞬間、子供の抱えていた緊張が、ごっそりほぐれているわけです。
( だから”家が安全で、安心できる場所である” ということは価値が高いです)
一方、それぞれのご家庭で、
「子供が帰ってくる時間に、自分は仕事で居ない…」
「子供が、ハグされるのを嫌がってしまう…」
「子供が思春期なので、ハグはしづらい…」
など、様々な状況があるかと思われます。
緊張をほぐす・心と体を緩める方法は「お帰り♪&ハグ」だけではありません。次回以降、「自宅でできる、緊張を緩める簡単なエクササイズ」を紹介していきたいと思っています。
いかがでしたか? 今回のお話はここまでです。もしかしたら、この記事を読んでいる時でさえ、文章に集中して、体は少し”緊張状態”になっているかもしれません・・。「ふぅ〜」っと息をゆっくり吐いて、伸びをしてみたり、自分自身の緊張も緩め、リラックスを心がけてくださいね♪
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