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勉強・宿題のこと。調整ができるとこんなに良い♪

勉強をする親子

今回は「はぴねす方式・勉強の進め方」のパート7です。

子供が家でリラックスできている自然な状態でいられている(思ったことを言えている)など、家庭での「子供の様子」や「親子の関係」が良好でも、学校生活(宿題の対応等々、学校的な基準)を含めて考えると、そうではなくなってくることがあります。

前回までのおさらい

前回、学校生活の中で「宿題が終わらなかったとき」の対処法として

  1. 子供本人から、先生に相談してみる。
  2. 親から、先生に相談してみる。<学校へ電話等>
    (両方でも、もちろんOK!)

という2つの方法を、紹介しました。

この方法を実施すると、必ずと言ってよいほど「次に進むためのステップ」が出てきて、そこに子供自身と親を取り巻く「勉強・宿題の環境をよくしていける可能性があるというお話しでした。

この「2つの方法」を実践した子供たち、親子の様子を事例と共に紹介しましたが、さらにそれ以降の状況についても触れておきたいと思います。

目次

子供本人から先生に相談(その後の事例)

CASE1:「やっぱり宿題はやろう!」と思い直せた子。

当時は小学4年生でしたが、先生への相談で宿題へのやる気を取り戻すことができました。その後も、そのまま中学生まで進んでいき、家での勉強も、親はほとんど面倒を見なくて良い状態にまでなりました。
(時折り、一緒に調べものをする程度)

CASE2:「具体的なアドバイス」をもらい、対応できるようになった子。

その後も先生への相談は続き、先生からあれこれ言われながらも色々と対応していきました。「すみません、今日も宿題やってないんですけど…マズいですか?」や、「宿題を勉強の得意なYくんに頼みましたが、断られました(笑)」など、時に先生を困らせながらも、コミュニケーションの部分を発展させていきました。

CASE3:「宿題の新しい方針」を見つけられた子。

先生からのアドバイスで「宿題は、基本的に “直しの時” に答えを見ながら終わらせて良い」という方針になり、これに親も同意。この方法により「宿題を目の前にして、親子でうんざりする時間」は無くなり、スッキリとした気持ちで、全ての宿題を提出できるようになりました。

CASE4:居残り勉強になったが、楽しくできた子♪

宿題が終わらない日は「学校で居残り勉強」になったものの、楽しく取り組むことができ「宿題が終わっている日」でも、先生の許可をもらって、居残り組と一緒に勉強をするようになりました。

CASE5:居残り勉強になったが、楽しくできなかった子…。

放課後の大事な自由時間が奪われ「居残り勉強は最悪!」と言っていた子。「次からは、必ず宿題を終わらせる!」という決意に繋がりましたが、やっぱりできない問題がたくさん。そこで、親子の間で「答えを見ながらやってもOK」というルールに変更。この方法で「宿題を終えられる体制」になり、小学校6年生になると、自分から取り組もうとする「自発性」も格段にアップしました。

CASE6:宿題ができなかった事を相談したら、逆に課題増量の罰をもらった子。

宿題を増やされ、暗い気持ちで家に帰ってきた子。子供がぐったりしたり、悲しんでいる状態はよくない為、これ以上悪化しないよう親から最大限のサポートをしてもらうことにしました。その後、先生に「宿題の量」を減らしてもらう相談を行っていきました。

親から、先生に相談(その後の事例)

CASE1:学習障害(書字)を持っている子。

親から先生に、子供の事情(学習内容、話の内容、宿題の意義などは十分理解できるが、うまく書けない旨)を説明。「宿題が大変すぎるので減らしてほしい」という要望の結果、承諾してもらえ、親子で安心して取り組める様になりました。

CASE2:特別支援学級*で、本人に合わせた宿題を出されていた子(A)。

本人の状況を考慮した宿題内容でしたが、終わらせることができませんでした。子供側もそれを気にして学校に行きずらくなっている為、家庭での合意のもと、担任の先生に「宿題を免除」してもらうことになりました。
※特別支援学級:学校で教育上特別な支援を必要とする児童および生徒のために置かれる学級

CASE3:特別支援学級で、本人に合わせた宿題が出されていた子(B)。

すでに本人の状況を考慮した宿題内容なので、なんとか家庭で実施するようにと言われ、仕方なく親子で協力して宿題に取り組んでいきました。

CASE4:普通学級で、本人に合わせた宿題内容ではなかった子。

普通学級の在籍であった為、本人に合わせた宿題を要望するも「全員共通の内容」の方針は変えられず、結果「答えを見てもよいので、できなかったところは赤で記入するように」など具体的な配慮・実施方法の提案をもらうことができました。

CASE5:本人に合わせた宿題内容を受け止めたくなかった子(番外編)。

親が子供に「先生と宿題の分量について相談してみようかしら」と言ったら「自分だけ免除されるのは恥ずかしい」と言っていた子。子供の気持ち・考えを大事にして、通常と同じ宿題を受け取り、親子で協力して実施する様にしました。


以上、皆さんの「その後の状況」をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

  1. 子供本人から、先生に相談。
  2. 親から、先生に相談。

この方法を実践し、さまざまではありますが次に進むステップを踏み「勉強・宿題の環境改善」に取り組んでいきました。進み方は色々ですが、それぞれの親子にとって、一つ「段階が進んでいる」というのは、共通の変化です。

相談の結果、宿題の分量を調節してもらえたり、そうでなくても、親子で協力しながらやる方法を見い出したり、<親子にとってはプラスのもの>になっているということです。そして、いずれのケースも「学校と家庭のギャップの調整が済んでいる」というところがポイントになります。


親子にとってはプラスのものとは?

家庭での宿題について、先生に相談する前の気持ちは以下でした。

  • もう少し宿題を減らして欲しい…
  • 宿題は、答えを見ながらでも終わらせるべき…
  • いやいや、答えを見て宿題やるのはダメ…
  • 宿題は学校から出されているもの。子供が自力で取り組むべき…
  • それでも、自力じゃできない内容がたくさん、どうしたらいいの??
    など

先生に相談する前は、親が子供の気持ち、考え、意志を大事にやりとりしていく〈はぴねす子育て的な基準〉と、学校生活(宿題の対応等々)における〈学校的な基準〉には大きなギャップがありました。しかし「相談してみる」という行動を通じ、完璧でなくとも、自分たち親子が「どう進めていくか?」の方向性を決められたことはとても重要です。

この決めた「方向性」の中には「学校側(担任の先生)の意向や合意」も含まれているので、これまで課題となっていた〈学校的な基準〉とのギャップも全くありません。結果として、それぞれのスタイルで、家庭での勉強・宿題への取り組み、親子のやり取りがスムーズに変化しています。ここが大きなプラスです。

地味な成果かもしれませんが、日々の暮らし、本人のコンディション、その後の成長に向けても「OK」の部分が増えていきます。


今回紹介した例の様に「宿題が終わらなかったとき」「大変な思いをして宿題に取り組んでいる状況」という場合、自分たち親子の様子を先生に伝え「よりよい状況」「次の一歩」を作っていくことをお薦めします。

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この記事を書いた人

日本教育臨床研究所認定カウンセラー
1975年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。日本教育臨床研究所卒。一般社団法人 For All Children Team 代表。

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