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“学校の基準”と”はぴねす子育ての基準”は違う

勉強中の親子

今回は、「はぴねす方式・勉強の進め方」のパート5、前回お伝えしたエピソード「子供の気持ち、考え、意志などを大事にコミュニケーションしていたら、宿題が終わらなくなってしまった…」というお話のつづきになります。

まず、少しおさらいをしましょう。

「子供の宿題が終わらなかった

「子供とのコミュニケーションを大事にした結果」として「宿題が終わらなかった…」という場面、「はぴねす子育ての基準」では「OK」というお話をしました。なぜなら、その経験から得るものがたくさんあり、「勉強嫌いにならずに済む!」というポイントも含んでおり、狭い意味での子育て、「お勉強」という視点から見てもOKということでした。
※詳細は 前回のメルマガ(パート4)もご参照ください。

さて、今回ですが「子供が宿題を終えないままの状況、そのまま放置でよいのでしょうか?」という、実生活の視点からのご質問に触れていきたいと思います。「”宿題が終わらなかったこと” は、家庭での “親子のやり取り” としては “OK” だけど、”学校との兼ね合い” を考えたら、どうなんですか?」ということですね。

まず「子供の宿題」が終わらなかった時、どのような気持ちになるでしょうか?

(親の気持ちの例)

  • 子供の宿題が終わらず、不満な気持ち。
  • 宿題が終わらない現状を受け入れられない。
  • ついつい怒りたくなってしまう。
  • 無理矢理でも宿題をやらせたくなる。
  • 明日、学校で子供が何を言われるか心配…。
  • 担任の先生から電話が来るのは嫌だな…。

肝心の子供自身は、

  • なんだかソワソワ”…
  • (全く気にしない子もいます)
  • 宿題をやらないまま学校に行くの嫌だな
  • 先生に怒られるかな

「宿題が終わらなかったこと」に関しては、子供とのコミュニケーションを大事にした結果であれば「OK」です。しかし、その状況に、お母さん、お父さんがストレスを感じ、余計な心配をしてしまうのは望ましくありません。

なぜこの様な状況になってしまうのでしょうか? 見ていきたいと思います。

原因はとてもシンプルです。
『子供の興味やペースと、学校からの要求(実施内容や進むペース)が異なる』
ということです。

そもそも学校の課題(科目のカリキュラム)は、それぞれの子供の特性を考慮したものにはなっていません。ざっくりと、単純に年齢で区切り、「○年生は、これをやる!」という内容が決められています。それぞれの子の特性、興味、ペースなどは考慮されていないということです。<=学校的な基準>

そのため、出される課題(内容・進むペース)と、それに取り組む子の興味やペースが合うことは極めて稀ということになります。この部分が、子供の気持ち、考え、意志を大事にやり取りしていく<=”はぴねす子育て”的な基準>と決定的に違う点です。

<学校的な基準>学校の課題など
<”はぴねす子育て”的な基準>親が、子供の気持ち、考え、意志を大事にやり取りしていくこと


は、全くの別物ということです。

そのため、家では<”はぴねす子育て”的な基準>で、コミュニケーションは円滑、子供も自分の思ったことを言えている、親子関係もOKな状態だとしても、<学校的な基準>を含めて考えると”OKとは言えないのでは?”ということが起こり得ます。この「基準の違いの部分」に不満や心配が出てくる場合があるということなのです。


そこで、<学校的な基準><”はぴねす子育て”的な基準>は、一旦、完全に分けて考えましょう。(”ごちゃまぜにしない”ということです)

分けて考えないと、

「宿題はやらせた方がいいけれど、子供に無理はさせたくない」、
「やらせればできそうだけど、私自身もあまりガミガミ言いたくないし」、
「課題は提出した方がいいけれど、子供が自力ではできない問題も入っているかな

など、考えに整理がつかず、気持ちのモヤモヤが続くことになってしまいます。もちろん<”はぴねす子育て”的な基準>を優先することをお薦めします。

  • 子供が家で苦しまず、リラックスして、自然な状態でいられること。
  • 親子のコミュニケーションで、お互いの気持ち、考えを大事にしている。

これがあれば、たとえ学校のことをこなせていなくても、子育ての土台は「OK」です。

そして順序として、まずこの前提をつくってから、次に<学校的な基準>を取り扱っていくとスムーズということになります。
いかがでしょうか?、本日はここまでになりますが、次回はこの<学校的な基準>を取り扱っていくにあたり、どのようにして取り組んでいくか? を、実例を見ながら進んで行きたいと思っています。

次回もどうぞ、お楽しみに♪

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この記事を書いた人

発達障害を持つ子、不登校の子供たちとのコミュニケーション・アート制作、お父さんお母さんたちとの相談を中心に、1999年より子供たちの成長支援、家族のサポートを行う。

日本教育臨床研究所認定カウンセラー。1975年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。日本教育臨床研究所卒。一般社団法人 For All Children Team 代表理事。はぴねす子育て相談室代表・監修。

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