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【特別連載 Vol.4】S.Yくんのストーリー 勉強の時間、「やる・やらない」「できる・できない」 よりも大事なこと。

S.Yくんのストーリー 〜はじめに〜
親子

今回登場するのは、温厚な人柄・コミュニケーションがちょっと苦手な「S.Yくん(小学5年生)
実は、学校でとても嫌な目にあっていました・・

「何か改善していける方法はないか?」とスタートした今回のプロジェクト。

「学校は最悪…」という状況から、「はぴねすライフ」へと進んでいったS.Yくんのストーリー。

「はぴねす子育て相談室」の運営者「彩先生」がどんな人か?何のために、何を目指してこのサイトを立ち上げたのか?とあわせて聞いてみました♪

「S.Yくんのストーリー」を全14回で、各回ごとの『はぴねす子育てポイント』と共にお伝えしていきます♪

目次

勉強の時間、「やる・やらない」「できる・できない」 よりも大事なこと。

――『前回、先生から “S.Yくん” へのサポートで、
家庭教師の時間を、「お話の時間」と「勉強の時間」で30分ずつの契約でやってみることになりました。その後はどうだったでしょうか?』


彩先生(以下・彩)前回は、
子どもに 「相談する時」、「何かを決める時」、「新しい何かをスタートする時」、そして、「大事な何かを伝えていく時」、子どもの気持ちを大事にしながら、

合わなければ、変更可能
ということを、親が “保証” してあげることも大事というお話をしました。

《 合わなければ、変更 》
《 もっと良い方法がありそうだったら、変えていく 》
《 子どもに無理があれば、変えていく 》


こういう考え方は、
子どもに対して、とても健康的で実用的です。

たとえば、習い事などの場合ですが、
「実際にやってみてから変更」となると、
初回の入会金だけ納めちゃって・・

「あぁ…もったいない…」

みたいなこともあるのですが、、
こういったことも、多少は仕方がないことです。

「子どもの成長」には、必要な事かもしれないと思います。


“S.Yくん” への家庭教師の話に戻りますが、
その後、「話の時間」と「勉強の時間」で
30分ずつのトライアルで、1カ月(4回)の実施が終了しました。

当初の約束通り、その後の進め方をあらためて “S.Yくん” に相談です。

S.Yくん・彩先生のやりとり

彩先生

“話をする時間を30分”、”勉強する時間を30分” にして “1カ月” だけ試してみたけど、どうだったかな?

S.Yくん

ん~・・長い・・、、

彩先生

“話をする時間”が長すぎたかな!?

S.Yくん

逆、逆!!(笑)

彩先生

そうか!‥じゃぁ、この先は…

ということで。

今後の「勉強」と「トークタイム」の時間割り振りをあらためて相談することになりました。

実際のところ、勉強している最中、
“S.Yくん” は、

「う~」 とか、 「む~」 とか唸りながらやっていたので、
「30分、長くて嫌だろうな…」と想像しながら、

そして、真剣に取り組む態度などは
「素晴らしいな」 とも思いつつ・・、

「どういう時間配分がいいだろうか・・?」
と、アレコレ考えました。

“S.Yくん” のお母さんとしては、

「1回30分くらいは勉強してほしいな…」という思いもあり、

私としても、「30分くらい勉強すると、それなりに容も身につきそうだ・・」
という手応えもありました。

“大人の思惑” と “子ども本人の意向” に、微妙なズレがある…
まぁ、これもよくある事です。

悩ましいけれど・・ 大人の欲目より、
「1カ月試してみたら、もう一度相談してみよう!」
という “S.Yくん” との「約束」を優先することにしました。

(大人が「約束」を守ってみせる事は大事ですので)

ここでまた、 “S.Yくん” “お母さん” “私”の3人で再相談です。
かなり大まかにはなりますが、こんなやりとりでした。

S.Yくん・お母さん・彩先生のやりとり 

彩先生

お勉強の時間だけど、何分ぐらいが良いかな?…

S.Yくん

…3分!

彩先生

ん、んっ!……

(ここでお母さんから猛烈な説得が入ります・・)
そして、”S.Yくん” ひとまず「ダンマリ……」、

引き続き、3人で話し合いを進めながら、
お互いの思いを伝えあい、譲歩みたいなものもあって、結果的に

「話の時間が45分」、
「勉強の時間が15分」、

のスタイルへと変わっていったのでした…。

“やっていく内容”、”どうやって進めていくか?”、

「本人の気持ち」 を大事にしながら、
そして、「もちろん本人」も参加して、相談して決定する。


今回、「勉強の時間」は、だいぶ減ってしまったのですが、

より良い形” を求めて、
“お互いに合意して出した結果”

が 《コレ》 です。

だから 《コレ》 は、素晴らしい 《バージョンアップ》 なのです。

その後の 「”S.Yくん” の成長ぶり」、「親子関係の発展」を見ましても、
《コレ》 は、明らかに必要で “OK・GOOD” なやり取りでした。

~(Vol.4’ ここまで) ~

はぴねす子育てポイント

『勉強をやる』 とか、『何かをできるようにする』 とかよりも、
お互いの思い、考えを伝えあって、対話、相談をすること、
合意しながら進めていくこと自体に「大きな価値」があります。

これは、「コミュニケーションそのもの」を磨く事にもなります。

「コミュニケーションの能力」は、
“普段の暮らし”、”生きていくこと全般” に役立つ、
最も重要な部分なので《コレ》を大事にします。

次回も “S.Yくん” の成長ぶり、そしてどの辺が「OKでGOOD」なのか。
「素晴らしい『はぴねすライフ』を進んでいくストーリー」の続きをお伝えしていきます。

どうぞ、お楽しみに♪

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この記事を書いた人

発達障害を持つ子、不登校の子供たちとのコミュニケーション・アート制作、お父さんお母さんたちとの相談を中心に、1999年より子供たちの成長支援、家族のサポートを行う。

日本教育臨床研究所認定カウンセラー。1975年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。日本教育臨床研究所卒。一般社団法人 For All Children Team 代表理事。はぴねす子育て相談室代表・監修。

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