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【特別連載 Vol.5】S.Yくんのストーリー 自己肯定感がアップします。

S.Yくんのストーリー はじめに
親子

登場人物は、温厚な人柄・コミュニケーションがちょっと苦手な「S.Yくん(小学5年生)」
実は、学校でとても嫌な目にあっていました・・

そんな中「何か改善していける方法はないか?」と、彩先生とS.Yくん家族の奮闘がはじまります。

勉強のこと、学校のこと、家族間での相談、そしてプライベートのこと。
「シーズン1(全14回)」の連載を通して、各回ごとの『はぴねす子育てのポイント』もお伝えしていきます♪

前回までの振り返り

コミュニケーションが苦手、学校への登校は週3回程度、不登校の5年生 “S.Yくん” 。
 
“S.Yくん” の気持ち、考え、お母さんの想いも大事に相談をして、
家庭教師1回あたりの内容は、トーク45分・勉強15分というスタイルにたどり着きました。

目次

自己肯定感がアップします。

――『その後の “S.Yくん” の成長ぶりを聞かせてください。』

彩先生(以下・彩)
“S.Yくん” と2、3ヶ月、やり取りを重ねて、
「そう言えば…」ということがありましたのでご紹介します。

まず、“S.Yくん” は、以前よりもよく喋るようになっていました。

これまでは、黙っていることも多かったし、質問への返事も
“ジェスチャーだけ”、”一言で終わり” ということも多かったのですが、

この頃になると、
「家で飼っている猫の話」、そして、『その猫は白いけど、黒いブチ模様があって牛みたいだから”牛ネコ”って呼んでる♪』とか(笑)

ほかに「お気に入りのゲーム」や「アニメ」、「家族の話」などもあり、
喋るペースは ゆっくりですが、「よく喋る」ようになっていました。


――『”S.Yくん” ずいぶんと変化がありましたね。』

:はい、そうして「彼の持っている良さ」、
「興味を持っている世界の魅力」もこちらに伝わってくるようになり、
「本人らしさ」みたいなものが発揮され始めた
ということです。

「コミュニケーションの能力」が、ちゃんと伸びてきている。
小さいけれど「重要な変化」でした。

「話ができることの喜び」や、「お喋りでのリフレッシュ感」、
「コミュニケーションそのもの」が”楽しい” という感じ
もあったように思います。

~(Vol.5’ ここまで) ~

はぴねす子育てポイント

「コミュニケーション」を磨いていく方法は、
それぞれに合うやり方、場面・状況を生かしたやり方が無数にありますが、
どの方法も、基本は「自分も相手も大事にする」ということです。

大事にする方法は、これもまた無数にあるけれど、
まずは「本人の思い、考え」を聞いてみる。
基本中の基本です。
これは 〈本人を尊重する〉 という事と直結です。

その子の思い、考えを聞いたときに、
“的外れ” なことを言っていたとしても

「そう思ってるのね…」とか
「そういう風に考えているのか」


と、認めてあげる。

その先の話があるとしても、
まずは「子どもの思い、考え」を「認めてあげること」が重要です。

普段から、自分の話をよく聞いてもらえている子は、
「大事にされている感じ」を覚えて、『自己肯定感』が高くなります。


能力的な 〈できる・できない〉 と無関係に
『自己肯定感』は高めてゆける
ということです。

そうすると、何をするにせよ、“生きていきやすく”なります。

これは、親から子どもにしてあげられる最大のこと
かもしれません。


このあたりのお話は、重要な点がたくさんあります。
今後に、具体的な内容として詳細をお伝えできればと思います。


次回も、コミュニケーション力が伸びてきた “S.Yくん” の様子、勉強のこと、学校のこと、プライベートのことなど、順番に見ていきたいと思います。

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この記事を書いた人

発達障害を持つ子、不登校の子供たちとのコミュニケーション・アート制作、お父さんお母さんたちとの相談を中心に、1999年より子供たちの成長支援、家族のサポートを行う。

日本教育臨床研究所認定カウンセラー。1975年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。日本教育臨床研究所卒。一般社団法人 For All Children Team 代表理事。はぴねす子育て相談室代表・監修。

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